東レ男子一丸、名古屋に雪辱 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは27日、三島市民体育館などで開催された。V1男子の東レはホームで名古屋との連戦に臨み、ストレート勝ちして前日の雪辱を果たした。

東レは前日の反省からサーブレシーブを立て直した。セッター真子康佑がセンター線をうまく使って相手の守備力をそぎ、パダル・クリスティアンや富田将馬(沼津市立高中等部出)の攻撃力を引き出した。さらにサーブ力を武器に、連続得点につなげた。
▽男子1部
東レ 19勝9敗 3(25―22 28―26 25―23)0 名古屋 16勝8敗
■攻守に修正 粘り勝ち
胸のすくような快勝で東レが前日の雪辱を果たした。全員で守って全員で攻める。理想的な試合運びでミスの少ない名古屋に粘り勝ち。ゲーム主将を務めるパダルは「全員がチームワークに徹していた」と、一丸でつかみ取った勝利を誇った。
前日の完敗の原因だったサーブレシーブをベテラン米山がきっちり修正。新人セッター真子は「やるべきことを明確にしてプレーできた」とミドルブロッカー高橋、西本の速攻を織り交ぜて相手に守備の的を絞らせなかった。西本は「どこに(トスを)上げていいか分からない時は自分を頼ってくれ」と同期の真子を励まし、速攻、ブロックで計10得点と信頼に応えた。
チームはサーブでも戦略的に攻めた。名古屋のリベロ小川は日本代表で、サーブレシーブ成功率はリーグ歴代1位。名古屋の攻撃の起点となっている。その小川を避け、高梨らスパイカーを狙ってサーブを打ち込んで相手のリズムを崩すと、東レの組織的なディフェンスも機能した。
「何としても勝たなければいけない一戦を取れたのは大きい」と篠田監督。一日で形勢を逆転させたチームの修正力と真子、西本ら若手の成長をプレーオフ進出への弾みにする。