田沼意次「大河」実現へ 推進協議会が発足 牧之原、改革精神を地域活性化に
牧之原市でこのほど、江戸幕府老中で相良藩主を務めた田沼意次(1719~88年)を題材にした大河ドラマ実現を目指す推進協議会が発足した。官民一体となって賄賂政治家としてのイメージを払拭(ふっしょく)し、改革の精神を地域活性化につなげたい考え。

意次ら田沼家の位牌(いはい)を安置する平田寺(同市大江)で開かれた設立総会では、市商工会女性部長の今野朝子さんを会長に選出したほか、田沼家の家紋「七曜紋」にちなみ、70万筆を目標に市内外で署名活動を行っていくことなどを決めた。同協議会顧問の杉本基久雄市長は「長い道のりになる。田沼家との関わりが深い県内外の自治体との連携も深めながら、思いを盛り上げていきたい」と話した。
牧之原市では19年の田沼意次生誕300年を契機に、全国初となる銅像建立など、多彩な取り組みを進めている。