民間公募の掛川副市長 石川紀子氏が会見「デジタル活用し改革」
静岡県内初の民間公募副市長として掛川市が登用したNEC人事総務部主任石川紀子氏(46)=川崎市=が23日、掛川市役所で記者会見した。「デジタルの力を使って地域の未来のために貢献したい」と述べ、デジタル技術を活用した市政改革に注力する考えを示した。課題には戦略的な情報発信を挙げた。

掛川市の女性副市長誕生は初めて。石川氏は創価大大学院工学研究科修了。市が人材サービス大手と連携して実施した公募で、全国の1498人から選ばれた。3月末でNECを退社し、4月1日付で副市長に就く。就任に伴い、掛川市内に移住する予定。
石川氏は2001年にNECに入社し、新事業創造や企業文化改革、人材育成などに従事してきた。副市長の任期は4年で、現任の高柳泉副市長と2人体制で役割分担し、改革を加速させる。
会見には久保田崇市長、高柳副市長が同席した。久保田市長は「持ち味を出して活躍してもらうことが、市の発展につながると思っている」と期待を込めた。
■一問一答 「共創」でまちづくり推進
石川氏の一問一答は次の通り。
―公募に応じた経緯は。
「NECでの20年間を振り返り、自身の幸せと社会貢献を考える中で、会社を出てみようと考えていた。そのタイミングと公募が合った。2018年に掛川市の伝統工芸品を盛り上げる葛布利活用推進プロジェクトに参画し、150人以上の市民と活動を共にした経験がある。地域の産業や資源、課題を教えてもらった。縁を感じて手を挙げた」
―特に力を入れる分野は。
「デジタルの力は、これからのまちづくりになくてはならない。ダイバーシティー(多様性)推進も同様。ベースにあるのは共創だ。市では協働という言葉を使うが、根幹は一緒。在りたい姿を職員や市民と一緒に考えて、仲間を招き入れながら新しい価値を創造していきたい」
―市の課題をどう認識しているか。
「一番は、地域の魅力が広く知られていないこと。産業や観光、気候、アクセスの良さ、報徳思想が根付いた市民性などを発信して、誰からも選ばれるまちにしていきたい。市が抱える課題を見える化していくことが重要で、そのためにもデジタルの力を使う」
―任期中の目標設定の考え方は。
「改革のポイントはスピード感と柔軟性。分かりやすい成果を任期の4年間でしっかり出していく。一方で、ダイバーシティー推進などは中長期の取り組みも必要。5年後、10年後に改革がしやすくなる土壌づくりにも手を付けていく」
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