まちに活気取り戻せ 静岡市、イベント主催者に最大70万円支援 経済活性化へ
静岡市は4月から、新型コロナウイルスの影響で停滞していた市内イベントの開催の回復と継続に向けた支援に着手する。「まちは劇場TRY(トライ)22」と銘打ち、規模や内容に応じて主催者に最大70万円の奨励金を支給する。イベントの開催を促し、コロナ禍で落ち込んだ地域経済活性化につなげる。

個人消費や交流人口の拡大、文化の振興に資するイベントが対象で、規模は問わない。4~5月、6~8月、9~11月、12~翌年2月の年4回に分けて公募する。審査を通過した主催者を新たに「まちは劇場推進パートナー」として指定し、市のまちづくり施策「まちは劇場」のロゴマークを会場に掲示してもらうことで、施策の認知度向上も図る。
事業の始動に合わせて22日、市と自治会、民間企業でつくる官民組織「まちは劇場TRY22推進委員会」が発足した。同市葵区で開かれた初会合で田辺信宏市長を委員長に選出し、事業概要などを確認した。推進委は、応募があったイベントの内容や実績を審査していく。
昨年6月の市民意識調査によると、まち全体を劇場と位置付ける「まちは劇場」の概念は、市民の認知度は16%と伸び悩んでいる。市観光交流文化局の望月哲也局長は「地域経済活性化とともに市民への認知度向上にもつなげていきたい」と委員に呼び掛けた。
4~5月のイベントのエントリーは2月28日から開始する。問い合わせは市まちは劇場推進課<電054(221)1228>へ。