総額28~32億円想定 下田市庁舎移転、15~25%コスト削減

 下田市は18日の市議会全員協議会で、市庁舎移転について、3月末で閉校する稲生沢中校舎を活用した先行移転と新築庁舎建設の方向性を示した。校舎改修費と庁舎新築費などを含んだ事業費総額は28億~32億円と見込み、当初計画の36・9億円から約15~25%コスト削減できるとした。議場や市長室、一部の課は2023年度中に校舎に先行移転し、新築庁舎が完成した時点で再度移転する考えも明らかにした。

下田市新庁舎完全移転時の配置イメージ
下田市新庁舎完全移転時の配置イメージ


 鈴木浩之企画課長は稲生沢中校舎の改修費について、概算で5億8千万円と見込み、設計費2千万円を22年度当初予算案に計上するとした。
 現庁舎のうち、特に耐震性が劣る本館は機能を稲生沢中校舎に先行移転する方針。西館は1階の市民窓口機能を維持しながら耐震補強し、2階の議場などは先行移転する。別館は耐震補強しながら当面は従来通り使用する。現庁舎補強の設計費と工事費2300万円は22年度当初予算案に計上する。
 移転計画地は最大2・2メートルの洪水浸水が予想されることから、完全移転後の防災関係部局は3階に配置する。松木正一郎市長は建築から40年がたつ稲生沢中校舎の庁舎としての使用について、「20年が一つの区切り。20年後は人口減や生活様式の変化が予想され、新築棟のみで賄うことができるかも踏まえ、考えたい」と述べた。
 (下田支局・尾藤旭)

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