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特集 : ものづくり最前線

イチゴ超促成栽培 ジャパン・ベリー(藤枝市) 収穫ずらしブランド化【静岡ものづくり最前線】

 夏から秋にかけてイチゴの株元を冷やすなどして収穫を早めたり、次の収穫までの時期を短縮したりする栽培方法に取り組んでいる。昨期に試験導入し、本格的な栽培に乗り出した今期は収穫量の大幅な増加につながっている。

イチゴの株元に配置された管。冷水を流すことで早期の収穫が可能になる
イチゴの株元に配置された管。冷水を流すことで早期の収穫が可能になる

 気温が下がると実を付けやすくなるイチゴの性質を利用している。7月ごろから1カ月ほど、夜間に苗を冷蔵庫に入れる「夜冷」処理を施す。その後ビニールハウス内に定植し、株元に配置した管に15~18度の冷水を流す「クラウン冷却」を行う。
 これにより、通常の収穫期より2カ月ほど早い10月上旬に1回目の収穫ができるようになった。再び実を付けるまでの間隔も短くなり、需要がピークを迎えるクリスマスや正月に合わせて2回目の収穫も可能にした。
 本県のオリジナル品種「きらぴ香」が早生(わせ)品種であることを生かした。上山優社長は、他県では出荷できない時期に出荷して付加価値を生むことで「静岡のイチゴのブランド化につなげられるはず」と強調する。
 収穫を終える時期についても2カ月ほど長い7月ごろまで延ばせるとして、「ほとんど通年で安定供給できるようにするのが目標」と上山社長は語る。

 企業情報 藤枝市青南町2の5の1。2003年創業。従業員55人。

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