テーマ : 福祉・介護

画面越しに訪問看護 清水町で実証実験 対面避け相談、運動指導…

 清水町と一般社団法人ライフコネクト(東京都中央区)が、情報通信技術(ICT)を活用したオンライン訪問看護の実証実験に取り組んでいる。コロナ下に適応して対面を避け、インターネット上で在宅高齢者の健康管理、介護予防を実現する。訪問看護の新たな就業形態として、資格を持ちながら離職中の「潜在看護師」の掘り起こしにもつながる期待が高まっている。

ビデオ通話で高齢女性と会話を交わす武藤朋子さん=2月上旬、清水町
ビデオ通話で高齢女性と会話を交わす武藤朋子さん=2月上旬、清水町

 「ワクチン接種がもうすぐですね。体調はいかがですか」。2月上旬、ライフコネクトの理事で看護師の武藤朋子さんが、町内の高齢女性とビデオ通話を始めた。通信用のタブレットを事前に配り、オンライン訪問時に接続。互いの顔を見ながら世間話や健康相談など約30分語り合い、女性の様子を記録した。情報は必要に応じて町と共有する。
 昨年10月から同町の高齢者20人を対象に実証実験を始め、月2回のペースで実施してきた。関義弘町長は「コロナ禍で外出を自粛する高齢者は多い。通話の際に利用者が着替えや化粧をするなど、家族以外と接することは刺激になる」と期待を込める。
 全6回の訪問看護を体験した原とくさん(72)は長年悩んでいた膝の痛みを相談。解消に向けて看護師から運動指導を受け、実践してきたという。「効果が実感できて最近は調子が良い。毎回楽しくて、これからも続けてほしい」と笑った。
 実証実験では、高齢者がICT機器を問題なく使いこなせている点も大きな収穫となった。一方、オンラインの訪問看護は保険の対象外で、利用者の自己負担になるなど課題も残されている。
 武藤さんは「看護師の多様な働き方を創出する可能性も秘めた取り組み。将来的にかかりつけ医らと連携するネットワークを構築できれば、高齢者問題の解決にも一歩近づく」と力を込める。

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