生理に知識と思いやり 性別問わず理解を 常葉大・杉山さんが冊子作成

 常葉大造形学部4年の杉山弥鈴(みすず)さん(21)が生理についての知識を性別問わずに持ってもらいたいと、啓発冊子を卒業制作の一環で作成した。誰が手に取っても違和感なく読めるよう、色味などのデザインや文章に気を配った。静岡市内を中心に公共施設などで無料配布しているほか、電子書籍化もした。

生理に関する啓発冊子について説明する杉山弥鈴さん(左)=1月下旬、静岡市葵区の常葉大静岡瀬名キャンパス
生理に関する啓発冊子について説明する杉山弥鈴さん(左)=1月下旬、静岡市葵区の常葉大静岡瀬名キャンパス

 冊子「知っておきたいアレのこと あなたとわたしの生理読本」はA5判、16ページ。生理周期に伴う体調の変化や症状、関連の病気についてのほか、多様化する生理用品の種類や使い方、生理中の具体的な対応方法なども紹介している。
 制作には、医師や性教育講師に全体の監修やインタビューで協力を得た。10~50代の男女約70人にアンケートも実施。「女性が生理の時、どういう対応を取るべきか」(男性回答者)など、寄せられた質問に対しての回答も冊子に掲載した。
 生理を卒業制作のテーマに選んだのは、「災害時に避難所でナプキンが女性1人に1枚ずつ支給された」といった生理への無理解で起きた複数の事例を知ったのがきっかけ。加えて「小学校の集会中に生理で座布団が汚れてしまった友人が陰口を言われ、ずっと心に引っかかっていた」という体験も制作の原動力になったという。
 杉山さんは「冊子を通して生理の知識を得ることで、自分や相手の体を大切に、思いやる気持ちを持ってもらえれば」と期待を込める。冊子は自費で500部印刷した。設置した各所で好評で残りわずかという。電子書籍(kindle版)は99円で販売し、収益は冊子の印刷代に充てる。冊子名で検索する。問い合わせはメール<redflush0327@gmail.com>へ。

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