音声を瞬時に字幕表示 障害者や外国人に対応 静岡県庁に試験設置

 静岡県は7日、聴覚障害者や高齢者、外国人への窓口対応を円滑にするため、音声を瞬時に字幕表示するディスプレーモニター「レルクリア」を県庁東館4階の広聴広報課に試験設置した。1カ月間の試用後、県庁東館2階の県民サービスセンターに設置する方針で、導入されれば都道府県では初という。

字幕表示ディスプレーのテストをする県職員=7日午前、県庁
字幕表示ディスプレーのテストをする県職員=7日午前、県庁

 透明のディスプレーに字幕が瞬時に表示されるため、ろう者や難聴者でも表情を見ながら会話することができる。また、約60言語の翻訳機能があり、外国人の問い合わせにも対応が可能。設置テストで県の韓国人職員が韓国語でテストすると、正確に会話内容が表示された。
 字幕表示システムは、筑波大デジタルネイチャー研究室の落合陽一准教授ら研究グループとジャパンディスプレイが共同開発し、同社が製品化した。県によると、県内では焼津市、全国では茨城県つくば市や東京都葛飾区が利用しているという。
 県の担当者は「将来的には、多言語対応が必須の施設や外国人が多い県西部の施設に導入できれば」とした。

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