認知症患者を演じ学ぶ 静岡で介護のワークショップ
演劇を通じて認知症の介護問題を考えるワークショップがこのほど、静岡市葵区のアイセル21で行われた。高齢者や介護者らでつくる劇団を主宰する菅原直樹さん(38)=岡山県=が講師を務め、参加者は認知症患者になりきって演技しながら理想の接し方を学んだ。

同市内を中心に介護士や家族を介護中の人など16人が参加した。企画したのは同市葵区在住で看護師の増田恵子さん(58)。テレビで菅原さんの活動を知り、講師を依頼した。
俳優で介護福祉士でもある菅原さんは「体を動かす演技を通じて介護を楽しんでほしい」と呼び掛けた。
参加者からは「認知症患者の言動を受け入れることができなかったが、無理せず続けることが大事だと学んだ」といった声が聞かれた。増田さんは「今までにない介護の考え方を学んで感動した。参加者には患者と関わる一助になってほしい」と期待した。