函南町予算案 一般会計116億円 子育て支援など強化

 函南町は4日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年当初比6・0%増の116億9千万円で、特別会計と企業会計を含めた予算総額は225億2900万円(3・5%増)。町総合計画の後期初年度に当たり、子育てや住民生活の支援体制強化を重点にメリハリある予算編成となった。

函南町2022年度予算案と主な新規事業
函南町2022年度予算案と主な新規事業

 一般会計の歳入は、町税が3・5%増の51億1500万円。社会経済の回復による町民税の増額に加え、コロナ対策に伴う固定資産税の増加を見込んだ。新型コロナウイルスのワクチン接種事業などで国庫支出金が24・6%の大幅増となり、県支出金も4・1%の増加。町債は臨時財政対策債の減額などにより56・3%減の3億4400万円とした。
 新規事業では民間保育所の誘致に1億2千万円を計上し、みのり幼稚園北側に60人規模の保育園を誘致する計画。町の各窓口で対応が困難な複合課題について、多機関連携で対応する「重層的支援体制」の整備も進める。町の魅力をPRする動画作成(100万円)にも取り組み、移住定住を促進させる。
 22年度末の起債残高は約6億円減の105億8200万円を見込み、町民1人当たり約28万円となる。

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