浅間古墳PRへ子ども用パンフ 富士出身の大学生、山田さん制作
静岡文化芸術大デザイン学科4年の山田麻友香さん(22)=富士市中里出身=が、地元の国指定史跡「浅間古墳」をPRしようと、子ども向けのパンフレットを制作した。「浅間姫」などのキャラクターを創作し、親しみやすいデザインに仕上げた。

パンフレットはA3判六つ折り。前方後方墳の形をした妖精の妹「センちゃん」と兄「ゲンくん」の疑問に、浅間古墳に詳しい浅間姫が答えて概略を紹介。東海地方最大級の前方後方墳で山側よりも海側が高く、海から墳丘が大きく見える構造を伝える。
現在の富士市、沼津市周辺で3~4世紀に相次いで巨大古墳が築造されたことが分かる県東部の古墳年表をまとめ、地図も優しく温かいタッチのイラストで記した。
地元から依頼を受けた山田さんが約1年かけて取材を重ね、卒業制作で取り組んだ。スタンプラリー用のはんこのデザインや、地元菓子店「好味堂」が開発した「古墳クッキー」のパッケージデザインも担った。
山田さんは「せっかくの貴重な財産が生かされていない。デザインの力で子どもへのPRや地域に貢献できたらうれしい」と話した。