症状安定で退院 中和抗体療法実施の軽症患者 静岡県、病床逼迫回避へ新方針

 新型コロナウイルス感染者による病床逼迫(ひっぱく)を防ぐため、静岡県は31日までに、中和抗体療法を実施した軽症の入院患者について、症状が落ち着いていれば退院とする新たな方針を固めた。オミクロン株は重症化リスクがあっても大半が治癒する傾向が分かってきたが、受け入れ病院では経過観察のため入院を継続するケースがあり、病床使用率を押し上げる要因になっていた。1日の県新型コロナ感染症対策専門家会議に諮る構え。

静岡県内の病床使用率1月の推移
静岡県内の病床使用率1月の推移

 県によると、31日正午時点の県内の病床使用率は52%。1週間前の37%からさらに上昇した。入院患者267人のうち、酸素投与の必要はないものの肺炎の所見がある中等症1以上は約半数。残り半数は軽症という。
 入院する軽症者の多くは重症化リスクのある人だが、オミクロン株の流行以降、症状が悪化した事例は少ない。中和抗体療法は外来の日帰りでも実施されていて、入院で投与する場合も最短1泊程度で退院してもらう方針。
 県は軽症者の入院方針を変更することで、入院患者に占める軽症者の割合を「第5波」並みの10%台に抑えたい考え。
 県健康福祉部の後藤幹生参事は「軽症者の入院期間を厳格化し、病床の回転率を高める必要がある。冬のインフルエンザの入院対応と似たイメージだ」と話した。

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