静岡人インタビュー「この人」 吉田響さん 箱根駅伝5区で区間2位と好走した
東海大1年生。名物の山登り区間を任され、歴代4位のタイムで順位を17位から10位に押し上げた。御殿場市立朝日小、原里中、東海大翔洋高出身の19歳。

-区間2位の感想は。
「予想していなかった成績。ゴールしてタイムを見た時に驚いた。一人でも多く抜こうと考えて走った。すごいきつくて何回もフォームが崩れそうになった。その度に沿道の応援や監督の言葉が聞こえ、立て直した。区間1位の選手と10秒以上の差があり、悔しい」
-5区起用をどう受け止めたか。
「高校時代から5区を走りたいと思っていた。他の選手より足の回転数が早いピッチ走法で、パワーを使わないで坂を上れる。入学前から監督やコーチに『5区が向いている』と言われ、意識して練習していた」
-17位でたすきを受け取った時の心境は。
「失敗しても仕方ないと思え、逆に成功したらチームにとってプラスになる。始めから攻めの走りをしようと思った。緊張せず、楽しんで走ることができた」
-今後の目標は。
「シード権と区間賞を取れるよう努める。区間記録更新もしたい。中盤からの坂のタイムが落ちてしまったので、しっかり走りきれるスタミナをつけたい」
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休日に友人とスイーツを食べるのが楽しみ。将来は「人の支えになる仕事をしたい」。