倒木の頼朝杉「復活」へ 京都で御尊像制作始動 島田・千葉山智満寺の国指定天然記念物

 2012年に倒れた千葉山智満寺(島田市千葉)の国指定天然記念物「十本杉」の一本「頼朝杉」を活用して、源頼朝公の御尊像を制作するプロジェクトが京都市内で始動した。京都市在住の仏師江里康慧さん(78)が制作を手掛ける。同市内にある江里さんの工房「平安仏所」で30日、頼朝杉にのみを入れる儀式が行われ、事業の成功を祈願した。

源頼朝像の完成を祈願して行われたのみ入れの儀式=京都市の平安仏所
源頼朝像の完成を祈願して行われたのみ入れの儀式=京都市の平安仏所

 全国各地にある名木の歴史や価値を調査、研究する「銘木総研」(大阪府、前井宏之社長)の事業。頼朝杉の伝承に向けて、頼朝像の制作を企画した。頼朝杉は推定樹齢約800年、高さは約30メートルもあったという。平治の乱で敗れ、伊豆に流罪となった頼朝公が智満寺に参籠(さんろう)し、源氏の再興を誓って自ら手植えしたと伝えられる。
 江里さんや前井社長ら関係者が式典に出席した。像の高さは約1・1メートル。完成は8月の予定で源氏ゆかりの鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)に奉納される。
 オンラインで式典を見届けた智満寺の北川教裕住職は「(頼朝杉には)人の心を動かす不思議な力を感じる。頼朝杉が多くの人に知れ渡る機会になれば」と期待した。
 

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