テーマ : 伊東市

記者コラム「清流」 コロナ禍の新成人

 2年ぶりの伊東市の成人式で、コロナ禍の新成人の声を聞いた。青春の楽しみを奪われ、葛藤を抱える若者たち。「集える場をつくってくれただけでうれしい」と感謝の言葉が印象的だった。
 東京都の大学で経済を学ぶ男子学生は都内に住みながら、「入学式もなく、授業は全てリモート。対面授業がないので友達ができない」と苦悩を明かしてくれた。全国各地から集う同世代との交流に憧れ、同じように十数年前に上京した記者の思いを重ねると、その無念さは計り知れない。
 それでも彼は「中学卒業以来、同級生に会えた。ありがたい」と前を向いた。困難に直面する世代がこの先、新しい時代を開く。少し先を歩む先輩から「ともに頑張ろう」とエールを送りたい。

いい茶0

伊東市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞