斉藤鉄夫国交相「JR東海への指導継続」 中間報告の地元見解受け発言【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の水問題で、流域市町や利水団体が国土交通省専門家会議の中間報告を受けた共通見解を示したことに関し、斉藤鉄夫国交相は28日の記者会見で、「JR東海が地域の方々と真摯(しんし)に向き合い、理解と協力が得られるよう引き続き指導していく」と述べた。
共通見解は県が取りまとめ「現状では工事は認めることのできる状況ではない」とする書面を26日に同省鉄道局宛てに送付した。県有識者会議の地質構造・水資源専門部会も14日に意見書を提出している。
斉藤氏は国の専門家会議による見解の取りまとめを通じ「地域の関係者に丁寧に説明していきたい」とした。生態系の問題の議論を巡っては「具体的な進め方は鉄道局において県と調整し検討する」と説明した。