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焼津カツオ盗 損賠訴訟 静岡地裁初弁論、被告ら争う姿勢

 焼津漁港に水揚げされたカツオが流通過程で抜き取られた窃盗事件に関連し、焼津市内の水産加工会社が、事件に関与したとされる焼津漁業協同組合と同市の水産加工会社、同市の運送会社、窃盗の罪で起訴された5被告を含む7人に対し、約3千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、静岡地裁(菊池絵理裁判長)で開かれた。被告らは請求棄却を求める答弁書を提出し、争う姿勢を示した。
 原告側代理人の河村正史弁護士によると、被告らはいずれも認否を留保していて、今後、主張を明らかにしていく意向だという。今回の民事訴訟で提訴された10被告のうち、3被告は損害の一部を弁償する意思を示している。
 閉廷後に取材に応じた河村弁護士は「原告の損害回復が第一だが、同じような事件が起きないよう漁協などがどう再発防止策を図るのか、その検証体制が重要」と強調した。
 訴状によると、焼津漁協の職員ら7人は共謀し、2017年7月から21年4月までの間、極洋水産の漁船が水揚げしたカツオの一部を盗み、同社に約3千万円の損害を与えた。焼津漁協や水産加工会社、運送会社はそれぞれ使用者責任があるとしている。

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