タティングレース 輪つなぎ繊細な美 小林真梨子さん(静岡市葵区)【ものづくりびと 県内作家の小さな工房】

 小花のブーケか、雪の結晶だろうか。タティングレースは、シャトルと呼ばれる舟形の小さな糸巻きから生み出される繊細な模様が美しい。「一目ずつ糸を結んでつなげていく。数ミリの輪から自在に模様を広げられる」と、小林真梨子さん(31)=静岡市葵区=は語る。目にも留まらぬ速さで、指先の木綿糸を交差させていく。時折、糸巻きから糸を引き出す音がカチッカチッと心地よく響く。

繊細な模様が美しい小林真梨子さんのタティングレース。生成り色や紫、青など寒色系の作品が多いという
繊細な模様が美しい小林真梨子さんのタティングレース。生成り色や紫、青など寒色系の作品が多いという
小林真梨子さん
小林真梨子さん
繊細な模様が美しい小林真梨子さんのタティングレース。生成り色や紫、青など寒色系の作品が多いという
小林真梨子さん

 もともと手芸好き。大学生のとき、アルバイト先の手芸店でタティングレースのテキスト本を置くことになった。「見本も作ってみて」と頼まれたのが始まりだ。
 タティングはヨーロッパの王室で女性たちに親しまれたレース編みという。基本を身に付けてからは、ほぼ独学。ビーズを通して編んだり、リボンを付けたり。イヤリングやピアスにして周囲にプレゼントすると喜ばれた。
 お気に入りはチェコガラスのボタンとの取り合わせ。「精巧な図案、ガラスの光沢が魅力的。より上品な印象になる」。2018年、本格的に創作を始め、県内外のデパートやイベントに出店してきた。
 レース編み技法の中で、棒編みや鍵編みなどと比べ、まだ知られていないと感じる。会員制交流サイト(SNS)で知り合った全国の仲間と作品を披露し合うのが励みになる。「根気が要るが、達成感は格別。時間をかけた手作りならではの美しさを知ってもらえたら」と期待する。
 こばやし・まりこ 静岡市葵区出身。「飛白[かすり]casuri」の作家名で活動する。ハンドメード通販サイトなどでイヤリング、ピアス、ネックレスなどを発表する。2500~3千円が中心。

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