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熱海土石流、捜索先は十数カ所 搬入、許容超過を認識か 

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、県警が業務上過失致死などの疑いで26日に実施した家宅捜索は、崩落の起点になった盛り土部分を含む伊豆山の土地に土砂を運搬したなどとされる神奈川県二宮町の建設会社や同県小田原市の建築土木業務の施工請負会社など十数カ所に上った。関係者への取材で分かった。県警は盛り土を造成した小田原市の不動産管理会社代表らが、関係業者により搬入された土砂の総量について、熱海市に申請した許容量を大幅に超えると認識していた可能性があるとみて捜査している。
 関係者によると、県警が家宅捜索したのは、不動産管理会社や、2011年に盛り土を含む土地を購入した現所有者の取引先とされる事業者など。このうち二宮町の建設会社は不動産管理会社代表と20年近く前から現在まで取引などの関係を保ち、代表が神奈川県内外で手掛けた宅地造成計画や建設残土の処理などに関与してきたとみられる。
 複数の関係者の話では、この建設会社は2000年代に入ったころから、不動産管理会社やその関連会社などが関係する複数の事業で発注者や工事の元請けなどを担っていた。この建設会社の関連企業で、産業廃棄物の収集運搬や建物の解体などを請け負うとされている小田原市内の会社が、伊豆山への土砂搬入などを担った可能性が高いという。
 盛り土の造成計画が熱海市に受理された07年以降、個人事業主を中心に三十数社のダンプカーが運搬や搬入などに携わったとされ、県警は既に複数の業者や運転手を聴取している。県警は全容解明への足掛かりにするため、現旧所有者とつながりが深い事業所の家宅捜索に踏み切った。

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