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静岡人インタビュー「この人」 安並貴史さん 国際的なピアニストの登竜門で優勝した 

 2021年秋にドイツで行われた「シューベルト国際コンクール」を制した。静岡市葵区出身。29歳。

安並貴史さん
安並貴史さん

 -どう振り返るか。
 「18年の浜松国際ピアノコンクールでの経験が生きた。その時は運よく入賞できたが、本選の協奏曲では準備不足を痛感し、国際コンクールの厳しさを思い知った。今回はその反省を生かし、本選まで見通して積極的に向き合えた」
 -シューベルトに特別な思い入れはあるか。
 「私の“片思い”かもしれないが、シューベルトの作品を弾く時は自然体で入っていける。全ての音に共感できる。そう思える作曲家はシューベルトぐらいだ。落ち着いた曲調の作品が多いが、演奏には歌心に加えて独特の間の表現などが必要。それも含めて、技術的な難しさだと思う」
 -目下の課題は。
 「シューベルトらしさを保ったフォルテの表現を磨きたい。今回のコンクールの審査員にはリート(歌曲)の先生もいた。その先生に『弱音の表現が素晴らしかった』と評価してもらったことが大きな糧になっている。今後はダイナミクスの幅を広げ、今ある良さを伸ばしていきたい」
 -今後の目標を。
 「他のコンクールにも挑戦したい。ゆくゆくはクラシック音楽の力で地元の静岡に貢献したい」
     ◇
 6月にドイツでレコーディングに臨む。

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