静岡人インタビュー「この人」 増田樹郎さん 静岡福祉大学の学長
2018年に特任教授として静岡福祉大に。今年4月1日から4年間、新学長として指揮を執る。健康福祉学科長、副学長を歴任した。専門分野は社会福祉学、臨床哲学、ケアマネジメント論。島根県出身。70歳。

―新学長としての抱負は。
「20年に若い職員と半年かけて大学の未来について議論を交わし、ビジョンをまとめた。学生のため、教育のため、大学のためどうあるべきかを語り合った。ビジョンで記した改革を実現していくことが自分の使命だと思う」
―具体的に何を変えていきたいか。
「教育の質を変えたい。勉強が分からないと悩む下級生に上級生がアドバイスできる仕組みや、障害のある学生が安心して学べるサポート体制を導入したい。キャンパスも充実させたい」
―目指す大学像は。
「命の教育、人間学を教えたい。子どもやお年寄りに接する時の土台がしっかりした上で、資格や免許を取得すれば、社会に役立つ人材になるのではと思う」
―地元焼津との関わり方は。
「JR焼津駅前のサテライトキャンパスを地域により開放していく。福祉や子育ての活動拠点としての活用などさまざまな可能性が考えられる」
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書斎で過ごす時が一番幸せ。