未活用魚「いただきます」 月2回、給食に利用 熱海のこども園
大きさがそろわなかったり、まとまった量が取れなかったりして市場に出回りにくい地場産の「未活用魚」を給食に使う取り組みが21日、熱海市のあたみこども園で始まった。毎月2回、未活用魚を使ったメニューを提供し、子どもたちに地元の海や魚に興味を持ってもらう。

「海と食の地域モデルin熱海」と銘打ち、相模灘で取れる未活用魚の利用促進に力を入れている同市のNPO法人アタミスタの呼び掛けで実現した。
この日はイワシ、シイラ、カスゴダイのすり身で作ったつみれ汁を0~5歳児約100人が味わった。魚のにおいや食感に難色を示す園児もいたが「良くかむとおいしい」「栄養になる」とおおむね好評だったという。
未活用魚を使ったレシピは保護者に提供し、家庭での実践を提案する。同園の野崎久美子園長は「親子で海や魚のことを知るきっかけにもなる」と話した。市教委は今後、他の幼稚園や保育園でも取り入れたいとしている。