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動画でおでかけ気分〈伊豆の国・願成就院〉大河で注目、北条の氏寺

 伊豆箱根鉄道・韮山駅から南西へ徒歩15分。伊豆の国市寺家の守山の麓に願成就院が建つ。山門をくぐると、正面の大御堂(おおみどう)前で看板犬ロッキーが出迎えてくれた。

photo01 御朱印やお守り
 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する北条時政、義時、泰時と、造営は親子3代にわたる。1189年、北条時政が娘・政子の夫である源頼朝の奥州征伐の戦勝を願って創建した。時政の息子・義時が父の供養のために「南新御堂(みなみしんみどう・現存するかやぶきの本堂の前身)」を、孫・泰時が、義時を弔うための建物「北塔」「北条御堂」(いずれも現在は消失)を建てた。かつては付近に池があり、平泉の毛越寺を模した浄土様式の寺院として繁栄した。
  photo01 縁結びのお守り  
  しかし、1491年の伊勢新九郎(北条早雲)による幕府の出先機関「堀越御所」攻め、1590年の豊臣秀吉による韮山城攻めという二度の戦火で境内の面積は約4分の1に縮小した。運慶作の仏像「阿弥陀(あみだ)如来像」、「毘沙門天(びしゃもんてん)像」「不動明王三尊像」の合わせて5仏をはじめ、国宝9点がまつられる。時政の肖像や、政子の七回忌に作られたとされる県文化財の「北条政子地蔵」も所蔵されている。境内には時政の墓、堀越御所攻めで倒れた堀越公方・足利茶々丸の墓がある。

 頼朝と政子の出会いの場で良縁成就の御神木とされる梛(ナギ)の木もそびえる。裏山の斜面には創建800周年の記念事業として製作された石像群「五百羅漢像」が点在し、奉納者が自身や大切な人を模して彫り込んだユーモラスな石像が、撮影スポットとして人気を集めている。
  photo01 源頼朝と政子の出会いの場とされる梛の木

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