眺望絶好のキャンプ場開設 函南移住、北海道出身の渡部さん夢実現

 6年前に函南町へ移住した渡部竜矢さん(40)が昨年12月、同町平井の鬢之沢(びんのさわ)地区にキャンプ場をオープンさせた。首都圏から近く、富士山と箱根山麓を一望できる絶好のロケーション。資金協力を呼びかけたクラウドファンディング(CF)では1190万円が集まり、今後はバースペースを整備するなどさらなる展開も計画中だ。

富士山や箱根山麓を望むキャンプ場=函南町平井
富士山や箱根山麓を望むキャンプ場=函南町平井

 町の中心部から車で約30分。地元の酪農家から牧草地を借り受け、2万平方メートルの広さにテントを張るフリースペースを提供する。好天なら正面に富士山を望み、夜は満天の星。道具を持ち込めばバーベキューも楽しめる。いずれは農作物の収穫や酪農の体験など地元との連携も模索する。
 北海道出身の渡部さんは、10年間、毎月のペースで楽しむキャンプ好き。昨年6月に東京のIT企業を辞め、夢のキャンプ場開設に乗り出した。ツイッターでキャンプ場が誕生する様子を発信すると注目を集め、昨年8~9月に実施したCFでは1400人が協力。CF運営会社「キャンプファイヤー」が中部地方で最も注目された事業に贈る「中部エリア賞」に輝いた。
 渡部さんは「都会からのアクセスも気候もちょうど良い。地元の人も温かい」と魅力を語り、「ジビエや野菜などの食も豊富。いろんなストーリーを感じてもらえるキャンプ場にしたい」と意気込む。
 

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