静岡失速 悔しい14位 全国都道府県対抗女子駅伝

 第40回全国都道府県対抗女子駅伝は16日、京都市のたけびしスタジアム京都発着の9区間42・195キロで行われ、京都が2時間15分5秒で制した。静岡県は2時間19分23秒の14位で2大会ぶりの入賞はならなかった。1区は22位と出遅れたが、2区沢田結弥(浜松市立高)、3区世古凪沙(町清水中)、4区町碧海(スズキAC)の3区間で10位に浮上。5区田島愛理(サレジオ高)が入賞圏内まで4秒差に迫り、6区清水真帆(ヤマダホールディングス、静岡由比中出)が区間3位の好走で一時は6位に押し上げた。その後も粘って7位で最終9区につなげたが、最後は後続にかわされた。

5区田島(左)からたすきを受け走り出す6区清水。区間3位の好走で6位に上がった=京都市の第5中継所
5区田島(左)からたすきを受け走り出す6区清水。区間3位の好走で6位に上がった=京都市の第5中継所


 ■静岡県勢の区間記録
※区、距離、選手名、所属、記録、区間順位、通過順位の順
1区(6キロ) 清田真央(スズキAC)19分42秒 ㉒㉒
2区(4キロ) 沢田結弥(浜松市立高)12分52秒 ⑭⑯
3区(3キロ) 世古凪沙(町清水中)9分46秒 ⑧⑫
4区(4キロ) 町 碧海(スズキAC)13分5秒 ⑨⑩
5区(4.1075キロ) 田島愛理(サレジオ高)13分27秒 ⑬⑩
6区(4.0875キロ) 清水真帆(ヤマダホールディングス)13分2秒 ③⑥
7区(4キロ) 兼子心晴(浜松市立高)13分15秒 ⑳⑥
8区(3キロ) 磯崎心音(吉田中)10分14秒 ⑪⑦
9区(10キロ) 竹山楓菜(ダイハツ)34分0秒 ㉝⑭


 ■高校生奮起 新布陣に手応え 一時は6位浮上
 静岡県は入賞こそ逃したが、新たな布陣に可能性を感じさせた。5年連続アンカーの主将清田を1区に起用。序盤で上位に食らい付きつつ、我慢の展開を強いられてきた後半にもエース級を置いた。「今まで粘るだけだった後半からも仕掛けられた」と清田。8区を終えて入賞圏内の7位と見せ場を作った。
 「課題」と言われてきた高校生が奮起した。22位で出た2区沢田は1年ながら大学・社会人を相手に6人を抜いた。5区は高校から陸上を始めた2年生の田島が上り基調の難区間を「いい選手の中で力を出し切れた」と区間13位でまとめ、8位と4秒差に迫った。
 6区清水は先月からの胃痛で状態は2~3割。それでも後輩たちの力走に応えた。区間3位で4人を抜いて6位に浮上。「この区間に主力を置ければ流れを変えられる。来年につながる展開だった」と手応えを感じた。
 もともと1区予定の清水の体調を考慮した苦肉の策。実業団トップレベルの主力を後半に回す配置はこれまでなかなかできなかった。「中高生が頑張り狙い通りのレースができた」と渋川監督(浜松工高教)。高校生2人は下級生で、来年は中学生区間で好走した世古、磯崎も代表争いに加わる。高卒1年目の町も4区9位。復活への道筋は見えた。


 ■初出場兼子、竹山涙拭い雪辱誓う
 入賞を逃した責任を背負い込み、涙をこぼした。7区兼子は6位を守ったが区間20位と伸び悩み、7位で出たアンカー竹山は14位に後退した。ともに初出場。「成長して、もう一度この舞台で走りたい」と雪辱を誓った。
 兼子は全国高校駅伝で1区25位。悔しさを胸に走り込んだが、練習過多で調子を落とした。高校で急成長したがまだまだ経験不足。「1年のころは全国駅伝を走れるとは想像できなかった」と充実感をにじませつつ、大学で一から力を付ける。
 竹山は東京五輪代表が居並ぶエース区間で気おされた。広中(長崎)や一山(鹿児島)らに「抜かれる度に付いていこうとして動きが硬くなった」。浜松湖東高から大学、社会人で着実に力を付け、2020年にはハーフマラソン世界選手権の代表にもなった26歳。「五輪ランナーと走った経験を生かしたい」と目元を拭った。


 ▽2区 沢田結弥 高校の先輩で目標としてきた(兼子)心晴さんとの最後の大会をいいレースにしたかった。来年は都大路でもっといい走りがしたい。
 ▽3区 世古凪沙 自分が順位を上げて後ろの区間を楽にしたかった。下りの前半で飛ばし過ぎないようにリズムをつくり、後半に上げることができた。
 ▽4区 町 碧海 昨年の全国高校駅伝はいい走りができなかったが、今回は積極的に前を追えた。一般ランナーとして来年はチームを引っ張りたい。
 ▽8区 磯崎心音 目標の9分台に届かず順位を一つ下げてしまったのは満足できないが、楽しく走れた。高校でも代表に選ばれるよう頑張る。


 ■京都 静岡東中出の細谷、区間賞で貢献
 京都の7区細谷(立命館宇治高、静岡東中出)が、チーム唯一の区間賞を獲得して2大会連続の優勝に貢献した。中間点の上りでギアを切り替え、残り300メートルで2位に浮上。首位との34秒差を8秒まで縮め、逆転への流れをつくった。
 全国中学駅伝で2年連続MVP。鳴り物入りで全国屈指の名門に進んだが、度重なる故障で練習を積めず「もどかしさを感じてきた」という。
 常勝・京都の一員として都大路で初めての優勝を経験。自身も復活を印象付ける走りとなった。「今年こそけがをせず、全国高校駅伝の優勝と区間賞を狙っていく」。決意の高校ラストシーズンに弾みを付けた。

 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ