子どもの感染増加傾向 年明け以降、未成年割合24% 保育・学校関連でクラスター

 静岡県内で子どもの新型コロナウイルス感染が増えている。今月1日以降、未成年の感染割合は24%を占め、保育施設や学校関連で集団感染が続発している。置き換わりが進むオミクロン株は軽症化の傾向がみられるが、12歳未満のワクチン未接種世代への影響は不明な点が多い。県は基本的な感染対策の実践を改めて求める。

年明け以降の県内の年齢別感染者割合
年明け以降の県内の年齢別感染者割合


 「(接種対象外の)子どもがかかって本当に大丈夫か心配している。軽症で済むのか、注視したい」
 小児科医でもある県健康福祉部の後藤幹生参事は12日の記者会見で、子どもやその周辺でオミクロン株感染が急拡大する現状にそう強調した。
 県内では今月1日から13日までの感染事例1201件のうち、未成年は0~9歳が87件(7%)、10~19歳が206件(17%)。親世代も30代が192件(16%)、40代が156件(13%)に上り、感染の連鎖が懸念材料になっている。
 1日の感染者が100人を超えた8日以降は子ども関連の集団感染が相次ぐ。静岡市清水区や沼津市のこども園で園児らが感染し、クラスター(感染者集団)になった。浜松市や三島市、静岡市の学校の部活動でもクラスターが発生。袋井市では小学校の同一学級で児童が集団感染し、学級閉鎖になった。
 関係者によると、オミクロン株の流行後に限っては子どもの重症事例は確認されていない。ただ、米国でオミクロン株に感染した子どもの入院が急増したとの報告もあり、ワクチン未接種者の感染に対する警戒感は強い。
 県内の感染症専門医の間では「オミクロン株はこれまでの株と同様、子どもは重篤化しにくい」との見方がある。一方で仮に軽症で済んでも、後遺症については分からないとの声も聞かれる。県は「人の移動や集まり、混雑など感染リスクの高い場面を家族単位で避ける意識を心掛けて」と強調する。

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