熱海土石流捜査「渾身の思いで」 静岡県下署長会議、本部長訓示

 静岡県警は11日、年頭の県下署長会議を県警本部で開いた。山本和毅本部長は熱海市伊豆山で昨年、発生した土石流について「残る行方不明者1人を『必ず見つけ出す』という強い信念で捜索を続ける」と強調した上で、「真相解明を求める遺族の思いを受け止め、渾身(こんしん)の思いで捜査に努めてほしい」と訓示した。

年頭の県下警察署長会議で訓示する山本和毅本部長=11日午後、県警本部
年頭の県下警察署長会議で訓示する山本和毅本部長=11日午後、県警本部

 想定される南海トラフ巨大地震や激甚化する大雨などの大規模災害、特殊詐欺撲滅、高齢者と子どもの交通事故防止などの各種対策も推進するよう求め、「『被害者と共に泣く』という警察の原点に立ち返って、県民の期待と信頼に応える成果を挙げてほしい」と呼び掛けた。
 新型コロナウイルス対策としてウェブ形式で実施した。県警本部は7会場に分散し、28署長は各署から参加した。

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