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静岡人インタビュー「この人」 渕上康幸さん 静岡少年鑑別所の所長 

 小倉少年鑑別支所長や甲府少年鑑別所長、長崎少年鑑別所長を経て昨年4月に着任した。静岡勤務は2回目。臨床心理士、公認心理師の資格を持つ。53歳。

渕上康幸さん
渕上康幸さん

 ―少年鑑別所とは。
 「家庭裁判所で観護措置が決定された非行少年を、少年審判を受けるまでの3~4週間受け入れる。役割としては法的に鑑別と観護処遇、地域援助がある。鑑別は背景事情などを調べ、問題点を分析する。その上で処遇指針を考え、鑑別結果通知書を家裁に届ける」
 ―地域処遇とは。
 「以前から地域の相談を受けていたが、2015年の少年鑑別所法施行で本来業務となった。併設の法務少年支援センターで専門知識やノウハウを生かして学校などからの相談に応じている。学校で違法薬物の授業や法教育も行っている」
 ―少年との接し方は。
 「つらい人生を送ってきた少年は多い。鑑別所ではこれまでの自分を落ち着いて振り返る時間をつくってもらいたい。“並走”というスタンス。視野を広げ、より生きやすくなる具体的な手段を伝えてあげたい」
 ―やりがいは。
 「人間を相手にする、それ自体がやりがい。面接の中で理解してもらえた瞬間は『いい種をまくことができた』と思える。人好きが集まる職場。興味がある人は仲間に加わってほしい」
     ◇
 日々の楽しみは花や植物を育てること。

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