沖縄・西表島で新種ゴキブリ 磐田・竜洋昆虫公園の職員ら発見
磐田市大中瀬の竜洋昆虫自然観察公園の職員柳沢静磨さん(26)が参加する民間の研究チームが4日までに、沖縄県の八重山列島西表島で新種のゴキブリを発見した。柳沢さんが関わったゴキブリの新種発見は5種目。

見つかったのはゴキブリ属の「アカズミゴキブリ」。全長約4.2~4.5センチ。国内の同属では最大級。今春の現地調査で発見し、その後、新種であることが裏付けられた。胸部の赤墨色が特徴で、学名「ペリプラネタ・キジムナ」は、森林の樹木上で見つかったことや胸部に赤いまだら紋があることから、同県に伝わる赤い髪の木の妖精「キジムナー」にちなんで名付けた。
柳沢さんらのチームは2021年12月30日、同年の研究をまとめた論文を発表した。「これほど大きい種が新たに見つかるのは珍しい。ゴキブリは嫌われ者だが、生態系の中で枯れ葉などを分解する重要な役割があることを知ってほしい」と話した。
新種の生体展示は7日から、同公園で始める予定。