コロナ感染者中傷で罰金命令 掛川簡裁、菊川のSNS投稿者に

 浜松市内の飲食店で2020年7月に発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)に絡み、感染者をインターネット上で誹謗(ひぼう)中傷したとして掛川区検は27日までに、名誉毀損(きそん)の罪で菊川市の男性会社員(45)を掛川簡裁に略式起訴した。同簡裁は同日までに、罰金20万円の略式命令を出した。
 略式命令などによると、男性会社員は20年8月2日、不特定多数の人が閲覧できる状態の会員制交流サイト(SNS)に、新型コロナに感染した浜松市の不動産会社経営の男性(39)が「東京に旅行に行って感染し、その後、浜松のクラスターの発生源になった」という趣旨の内容を5回にわたり投稿し、男性の名誉を損なった。
 被害男性は新型コロナに感染した事実を認めた一方、SNSへの投稿内容を虚偽と主張し、浜松東署に告訴した。このクラスター発生後、ネットの匿名掲示板などに男性を中傷する書き込みが相次いだほか、経営する会社には無言電話がかかってきたという。
 取材に対し、被害男性は「誹謗中傷が少しでも減ってほしいとの思いで告訴した。罰金の命令は出たが、抑止には不十分なので、今後は民事で争う」と語り、男性会社員に対して損害賠償請求訴訟を起こす考えを示した。

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