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特集 : NEXT特捜隊

飲食店「蒲原館」を継承 あの人に聞きたい/蒲原のまちづくりに尽力 栗山勝訓さん(静岡市清水区)【NEXT特捜隊】

 古民家再生やクラフトビール製造など、静岡市清水区蒲原地区の活性化を目的としたまちづくり事業を数多く手掛ける栗山勝訓さん(42)。最近は惜しまれつつ閉店した地元飲食店「蒲原館」を引き継ぎ、変わらぬ味を提供しようと準備を進めている。同地区の自営業の50代女性から「蒲原のイベントには何でも関わっている印象。どんなことをしているのか知りたい」と依頼を受け、訪ねてみた。

栗山勝訓さん(静岡市清水区)
栗山勝訓さん(静岡市清水区)


 

地元の宝 なくしちゃだめ


 蒲原館が閉店すると聞き、「地元に愛された店を何とか続けてほしい」と店主との話し合いを重ねました。結果的に事業を引き継ぎ、調理担当など従業員を新たに迎えてレシピを継承することになりました。
 私自身、幼少期から通う大好きな店で、地元住民にとって欠かせない店です。地域の活性化に重要な役割を今後も担ってほしいとの思いもあります。店主に思いをぶつけると、「この味が残り、蒲原のためになるなら」と事業を引き継ぐことを認めてくれました。
 現在は、調理師と管理栄養士の資格を持つ女性を新たな店長に迎え、まずは看板メニューのラーメンやチャーハンを同じ味で提供できるよう、店主から指導を受けています。

 

事業は「まちづくり」


 取り組んでいる事業は全て「まちづくり」というテーマでつながっています。地域に既にある建造物や土地などを活用して、蒲原の魅力を高めたいと思っています。
 蒲原は宿場町で古民家が多いですが、住む人がいなくなり解体が進んでいます。こうした古民家を買い取ってリフォームし、宿泊施設として一棟貸ししたり、住んで気に入ればそのまま購入できる事業を進めたりしています。
 地元で育てた麦芽やホップを使ったクラフトビールの製造も始めました。自社生産することで新たな雇用や農林再生にもつながります。こうした事業はゆくゆくは、移住や会社運営に関心の高い若者に経営権を移したいと考えています。

 

ないなら作ってしまえ


 蒲原を含め静岡市は人口減少、少子高齢化が進んでいます。富士山や駿河湾、東海道の宿場文化など地域の可能性はたくさんあります。一方で「蒲原はつまらない、働きたい企業がない」と地元を離れた子どもたちからよく聞きます。それならば自分が魅力ある企業や取り組みを作ってしまおうと。若者が蒲原に戻ってきたい、移住したいと思ってくれる地域にするのが目標です。
 「地元が好きなんだね」とよく言われますが、褒め言葉だと思っています。蒲原をもっと良い町にしたい、地元に貢献したい-。それが事業の核であり、自分の原動力です。計画中の新事業もまだまだあります。これからがスタートだと思っています。

 <profile>
 くりやま かつのり 1979年、旧蒲原町(現・静岡市清水区)生まれ。同区を中心に土木や不動産、飲食、まちづくりなどの事業を展開する。大学卒業後に蒲原に戻り、父が創業した駿河重機建設に入社。2011年に同社の代表取締役に就任した。21年11月にグループ企業をホールディングス化し、代表を務める。2児の父。

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いい茶0

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