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横浜でも無許可盛り土 熱海土石流、起点造成関連会社 是正指導応じず

 熱海市伊豆山の大規模土石流で、起点となった盛り土を造成した不動産管理会社(神奈川県小田原市)の代表(71)の関連会社が、横浜市内で約3年前に無許可で盛り土を造成したとして、市から是正指導を受けていたことが23日までに分かった。改善措置は現在も講じられていない。代表が2011年に熱海市伊豆山の土地を手放した後も、広域で「残土ビジネス」を続けていた実態が改めて浮き彫りになった。

無許可で造成された盛り土。土のうが大量に積まれ、放置された状態が続く=23日午後、横浜市戸塚区
無許可で造成された盛り土。土のうが大量に積まれ、放置された状態が続く=23日午後、横浜市戸塚区

 現場は、周辺に山林が多く、川も流れている横浜市戸塚区東俣野町の宅地造成工事規制区域。災害時に崖崩れや土砂流出などが生じないよう、土地の形質を変更する際に許可を必要とするなど、一定の規制を掛けている。
 道路脇に農地や竹やぶが広がる約600平方メートルの一角に、高さ約5メートルの盛り土が造成されている。土のうがむき出しの状態で、大量に積まれているのが確認できる。盛り土に隣接する道路の上方では現在、分譲の宅地造成工事が進んでいる。
 市は18年9月に無許可で造成された盛り土を把握し、宅地造成等規制法に違反しているとして業者に是正指導した。市は今年3月、違法造成などの対策を専門に扱う部署に所管を移し、業者側の責任者や代理人と話し合いを続けている。12月現在、是正の動きは確認できていないという。
 関係者によると、業者は2社で、小田原市の不動産管理会社の代表がオーナーなどとして実質的に取り仕切っているという。
 複数の関係者によると、代表は伊豆山での土石流発生直後、周辺に「戸塚区の盛り土が指導されている。撤去しないとまずい」と漏らしていた。7月中旬には小田原市の知人男性を訪ね、撤去費用を借りようとしていた。
 同規制区域に高さ1メートルを超える盛り土をする場合、横浜市長の許可を得る手続きなどが必要。改善されない場合、命令発出や業者名公表などに踏み切る可能性がある。同市違反対策課の担当者は「盛り土の直下に民家がなく、現段階で緊急の危険性はない」としつつも、「撤去を求め続けていく」と話す。

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