コロナワクチン3回目職場接種 静岡県内動き活発化 「オミクロン」警戒

 新型コロナウイルスワクチン3回目の職場接種を巡る動きが静岡県内で活発化している。県によると、国が13日に始めた申請受け付けは22日までに県内の企業・団体から65件の申し込みがあった。3月下旬にも接種が始まる見込み。運営の大変さを理由に当初は消極的だったものの、オミクロン株拡大の影響で実施に転じた企業もある。

県内で28万人が参加した2回目までの職場接種。3回目に向けて動きが出始めた=9月、県内
県内で28万人が参加した2回目までの職場接種。3回目に向けて動きが出始めた=9月、県内

 静岡銀行(静岡市)は従業員と家族を対象に事前調査したところ、希望者が少なくとも5千人に上った。申請は受け付け初日に行った。副反応による業務への影響を考慮し、1、2回目と同様に部署内で接種日が重ならないよう日程調整する。担当者は「打ちたい人が多いと分かり、準備してきた。円滑に接種が進むよう、ワクチンが計画通り届いてほしい」と話した。
 「前向きに検討中」と語るのは、シャンソン化粧品(同市)の大岩秀樹取締役総務法務部長。3回目の職場接種に向けた国のオンライン説明会を既に受講した。1、2回目に参加した社員の家族のうち18歳未満は今回の対象年齢から外れ、接種人数が実施要件の千人を割り込むため、県に相談している。政府が示した職場接種の前倒し方針には「状況を注視したい」(同)とした。
 1回目接種を6月下旬に開始し、いち早い対応を見せたヤマハ発動機(磐田市)も「実施する方向で調整中」と答えた。
 新たな変異株、オミクロン株の出現が企業側に影響を与えている。ある人事担当者は「職場接種は運営が大変なので今回は行わない雰囲気だった。新しい株のニュースで社員の警戒感が高まり、(実施に)かじを切った」と打ち明けた。
 県内で2回目まで職場接種を行った企業団体は139件で、接種人数28万人。3回目を実施するか聞いた県の意向調査には、7割が「実施する」「実施が前提」などと前向きな回答を寄せ、3割が検討中、または消極的だった。

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