渇水期「流量予測を」 静岡県、国交省に提案【大井川とリニア】

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、静岡県は22日、国土交通省の専門家会議に対する提案を文書でまとめ、同省にメールで送付した。利水者の不安が大きい渇水期の河川流量の変化を検証することが重要だとして、工事の影響をより詳細に予測するよう求めた。

静岡県の提案のポイント
静岡県の提案のポイント

 専門家会議は1年365日、同じ量の雨が降る想定で計算した非現実的なJR東海の流量予測を元に議論している。委員からは雨が少ない時期の影響の検討が重要と指摘されているが、会議後に作成された「座長コメント」に、そうした指摘は具体的に反映されていない。
 県は送付文書で、JRの予測に関し「全体の傾向を知るための解析モデル」だとした上で、渇水時を含め「局所的・特定期間の評価が困難であることから詳細モデルで検討すべきだ」と提案した。
 トンネル湧水が工事中に県外流出する問題については、JRの説明は工法選定と流出量予測で突発湧水の取り扱いを使い分ける「ダブルスタンダード」だと強調。突発湧水量の推定や工法の検討に「課題が多く残っている」との認識を示し、専門家会議が水問題の中間取りまとめをする前に、残された課題を解決するよう求めた。
 提案は県有識者会議の委員や流域市町の首長、利水団体に意見を聞いてまとめた。

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