静岡県知事選構図 確定また直前? 日程決まるも出馬表明なし

 川勝平太知事の任期満了(7月4日)に伴う次期知事選は15日、6月3日告示、20日投開票に決まった。川勝氏が4選に向けた態度を表明せず、自民党県連による独自候補の擁立作業は難航を極めてこれまでに出馬表明はない。過去3回の知事選と同様に、選挙戦の構図が確定するのは告示直前になる公算が大きい。

最近の知事選の得票結果
最近の知事選の得票結果

 「(新型コロナウイルスの)第3波の渦中で、自分が出たいとか、出るとか言うのもおかしい。リニア問題とコロナ対策に全力を傾注する」。川勝氏は9日の記者会見で、感染症対策やリニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題の解決に尽力する考えを強調し、4選出馬への言及を避けた。
 ただ、周辺には川勝氏は出馬するとの見方が強い。川勝氏を支援してきたベテラン県議は「新年度に向けて積極的な予算案を組んできたのは、4期目への意欲の表れ」と指摘。「コロナ、リニアという県政の大きな課題を抱える中、全く新しい人に知事職を任せるのは現実的ではない」との認識を示す。
 川勝氏の過去3回の出馬表明は、早くても告示まで2カ月を切ってから。今回も直前の態度表明になるとみられ、前回の知事選で川勝氏を推薦した連合静岡の中西清文会長は「どのような動きがあるのか注視している。支援の有無を協議する段階にない」と慎重な言い回しで動向を見極める構えを見せる。
 独自候補擁立を目指す自民県連は2009、13年の知事選でいずれも擁立候補が川勝氏に敗北。17年の前回選は独自候補を立てることができず、川勝氏の対立候補を支部単位で推薦したものの、存在感を示せなかった。
 今回も擁立作業に暗雲が垂れ込める。県内出身の官僚に白羽の矢を立て、官邸や党本部の協力を得ながら決断を促してきたが、コロナ禍や菅義偉政権への逆風のあおりで思うように事を運べていない。自民県連関係者の1人は「雲行きが怪しいというより、雨だ」と険しい表情を浮かべた。
 時間切れが迫る中、川勝氏に近いふじのくに県民クラブの県議からは「(自民が)川勝氏に政策協定を結びたいと言って来るのでは」と自民の足元を見るような発言も聞かれる。

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