五輪会場市町、大会成功へ気持ち新た 静岡県内官公庁で仕事始め
(2021/1/4 17:00)-
新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が漂う中、静岡県内官公庁は4日、仕事始めを迎えた。コロナ禍で今夏に延期になった東京五輪開幕まで200日、パラリンピックまで232日に迫り、自転車競技を開催する県内市町や県の職員は大会の成功に向けて準備や機運醸成への意欲を新たにした。
■伊豆市
東京五輪・パラリンピックの自転車競技会場となる伊豆市の菊地豊市長は、市民文化ホールで幹部職員約30人を前に「今年は(東京パラリンピックが閉幕するまでの)9カ月間を全力で乗り切る。まちづくりの主役だと自覚して頑張ってほしい」と奮起を促した。市は再び市民の機運を高めようと、関連事業を計画している。菊地市長は「再延期はないと確信している。伊豆の未来のために準備を進めていきたい」と述べた。
■小山町
東京五輪・パラリンピック自転車ロードレースの舞台になる小山町の池谷晴一町長は、町役場で「町民と一体になってオール小山で成功させよう」と幹部職員に呼び掛けた。「全国、海外から訪れるお客さまをオール小山でもてなしたい」と強調した。
町は競技運営を補助するボランティア「コースサポーター」の確保や交通規制に関する調整などを進めている。オリンピック・パラリンピック推進局の池谷精市局長は「コロナ対策など組織委員会からの情報をしっかり収集して準備したい」と気を引き締めた。
■県
県は新型コロナウイルス感染拡大を受け、川勝平太知事が幹部職員を前に訓示する仕事始め式を取りやめた。県職員がそれぞれの持ち場で新年の仕事を粛々とスタートさせた。
県オリンピック・パラリンピック推進課では、東京五輪の開幕まで200日に合わせ、カウントダウンボードを更新した。コロナ禍の影響が懸念される中、横井志伸課長は「大会開催を前提に全力で準備作業に取り組む。機運を盛り上げていきたい」と話した。
■浜松市
浜松市の仕事始め式は出席者を例年の4分の1の幹部約50人に絞って行った。鈴木康友市長は懸案の行政区再編について「一日も早く方向性を決め、大きく前進させたい」と意欲を示した。昨年は中止となった浜松まつりは関係者が開催に向けて努力しているとし、「さまざまな活動を工夫して再開する1年にしたい」と強調した。
■静岡市
静岡市は窓口など市民サービスは通常通り開庁したが、職員には休暇の分散取得を呼び掛け、仕事始め式も5日にずらした。
新型コロナウイルス対策として、政府は年末年始の人出を抑制するため、休暇の延長や分散を企業や自治体に要請していた。市人事課の担当者は「年末年始の休暇を長くするため、政府の要請を受け実施した」と話した。
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