住民参加で五輪機運再び 静岡県東部20市町 応援映像など企画
(2021/1/4 08:37)-
新型コロナウイルスの影響で開催が1年延期された東京五輪は4日で開幕まで200日。感染拡大が収まらず開催機運盛り上げに難しい対応を迫られる中、静岡県の呼び掛けに応じて東部全20市町が住民参加型の応援企画を計画している。メッセージの募集やオンラインを活用したPRなど、新たな生活様式を踏まえて住民の参画を呼び掛ける。
県東部は自転車競技会場の自治体がある一方、伊豆南部などは聖火リレーも通過しないため、市町間で関心度に大きな隔たりがあった。県中部、西部と比べてホストタウン登録自治体数も少なく、五輪本番に向けて住民のもてなしの心を育てようと県と市町の連携で企画を進めている。県オリンピック・パラリンピック調整室は「この状況下でも、今できることを前向きに展開し、大会を成功させたい」と訴える。
日本とカナダのフェンシングチームが事前合宿を行う沼津市は、市民の応援画像やメッセージでモザイクアートを作り、練習会場となる同市のプラサヴェルデに掲出する。米国バレーボールチームのホストタウンである三島市も、1~3月に応援動画などのコンテストを開催する計画。伊東市はパラリンピック競技のボッチャ体験会を予定するなど、いずれも本年度内に何らかの企画実施を目指す。
自転車競技のロードレースでゴール地点となる小山町は、地元の自転車愛好チームやボランティアガイドなど約10人が“出演”し、町内のコースや沿道の見どころを紹介する13分間のムービーを作った。4日から、町役場と道の駅ふじおやまで放映するほか、町ホームページでも公開する。町オリンピック・パラリンピック推進局は「感染の恐れを防ぎながら、どうすれば町民の気持ちを一つに大会を盛り上げるか考えていきたい」と思案を巡らせる。
■都市ボランティア 8日まで追加募集
県は8日まで、東京五輪・パラリンピック期間中に本県を訪れる観戦者らを案内する「都市ボランティア」を追加募集している。
新型コロナウイルス感染拡大で大会開催が1年延期となり、当初参加を予定していた都市ボランティアの中には活動継続が困難になったケースも多い。このため、県は2020年10月から追加募集を行っていて、現状ではあと50人程度必要という。本県開催される自転車競技会場の最寄り駅などで、主に交通・観光案内を展開する。
応募条件は、4月1日時点で18歳以上(高校生は不可)▽県が指定する全ての研修に参加可能な人▽大会期間中に連続3日間または5日以上の活動ができる人-など。問い合わせは県都市ボランティア事務局<電054(251)2518>へ。
静岡政治の記事一覧
- がん緩和ケア病棟 藤枝市立病院、2023年度開設目指す(2021/2/27 18:30)
- 東堂氏、久保田氏が出馬表明 4月11日告示の掛川市長選 榛村氏、平出氏と合わせ計4人に(2021/2/27 11:45)
- 新静岡県立中央図書館26年度完成 県議会で教育長答弁(2021/2/26 12:15)
- リニア工事の湧水流出問題、JRの説明変遷 試算の根拠不明確(2021/2/26 12:15)
- 山梨2町、水返還求め意見書提出 日軽金発電所の水利権更新問題(2021/2/26 12:00)
- 川勝知事、4期目出馬は明言せず 「どなたでも流れ継続」(2021/2/26 11:34)
- 沼津鉄道高架、行政代執行 川勝知事が元地権者訪ね「おわび」(2021/2/25 11:50)
- 着工、地元の理解前提 川勝知事が国交省見解評価【大井川とリニア】(2021/2/25 11:04)
- 国のスーパーシティ構想 浜松市長、特区指定に応募表明 (2021/2/24 11:10)
- 「共同で富士山登山鉄道」理解 川勝知事、山梨側提案に(2021/2/24 09:20)