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伊豆、全自転車競技の「聖地」へ 静岡県が「トレーニングビレッジ」整備方針 国内初

(2021/1/1 08:41)
東京五輪・パラリンピック自転車競技の開催地となる日本サイクルスポーツセンター。大会のレガシー事業として拠点整備が計画されている=12月26日、伊豆市(本社ヘリ「ジェリコ1号から」)
東京五輪・パラリンピック自転車競技の開催地となる日本サイクルスポーツセンター。大会のレガシー事業として拠点整備が計画されている=12月26日、伊豆市(本社ヘリ「ジェリコ1号から」)
日本サイクルスポーツセンター
日本サイクルスポーツセンター

 東京五輪・パラリンピック自転車競技の開催を機に「サイクリストの憧れを呼ぶ聖地」の具現化に取り組む静岡県は2021年度、伊豆市の日本サイクルスポーツセンター(CSC)を初心者からトップ選手まで集う「トレーニングビレッジ」として整備する方針を固めた。大会のレガシー(遺産)創出を検討する関係機関との協働事業として調整に入った。ビレッジには競技振興と人材育成に加えて、教育、健康増進、医科学やレクリエーション、ツーリズムの機能を持たせる。国内外に本県の魅力を発信する「伊豆半島・東部地域の“スポーツハブ”」の役割も担う。
 県やCSCの運営法人、競輪・オートレース統括機関のJKAなどでつくるレガシー推進委員会が構想を練ってきた。実現すればトラック、マウンテンバイク(MTB)、ロード、BMXの全自転車競技種目に対応した国内唯一の拠点になる。
 手始めに、五輪後にMTBコースを一部改良し、初心者でも気軽に楽しめるコースに再整備する。新型コロナウイルス感染拡大に伴う大会延期の影響で、21年度に繰り越された関連経費3億円を活用する方向。
 推進委は20年度にまとめた報告書でCSCを「地域住民が誇りとして感じ、身近な施設になることが重要」と指摘した。川勝平太知事は静岡新聞社の新春インタビューで、CSCでのレガシー創出について「関係者と協力し、今までと違う形で新しい施設にする青写真を描いている」と説明。本県の海、山、川の恵まれた景観を生かした自転車文化の醸成や、年間を通じて自転車を楽しめる環境整備に意欲を示している。
 
 ■英「ヴェロパーク」模範
 静岡県のトレーニングビレッジ構想は、2012年ロンドン五輪・パラリンピックの自転車競技会場となった「ヴェロパーク」をモデルとする。
 トラック、マウンテンバイク(MTB)、ロード、BMXの全コースを備え、五輪後は世界選手権などトップ競技の舞台になった。一般にも開放され、自転車愛好家が多い欧州で「自転車の聖地」として親しまれている。
 ヴェロパークの調査研究を踏まえ、県はCSCを核とした競技としてトラック、MTBのワールドカップやロード新リーグの誘致、ジャパンパラサイクリングカップの復活開催を目標に掲げ、伊豆地域の官民が一体となった取り組みを目指す。
 施設の持続可能な利活用の方策では、幼少期から壮年期まで自転車の種類やレベルに応じたプログラムを構築し、指導体制も整える。

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