静岡県文化施設、デジタル化着手 12月補正、1億円計上
(2020/12/1 09:56)-
静岡県は20年度、文化観光や茶の魅力を伝える県立4施設で、デジタル化の整備事業に着手する。デジタル技術を駆使して収蔵品を管理・公開したり、来館者の事前予約ができるようにしたりすることで、コロナ禍の時代に即した安全安心の施設運営を目指す。併せて県内文化財のデータベースを県のウェブサイトに開設する方針。本年度一般会計12月補正予算案に関連事業費1億100万円を計上した。
デジタル化の対象施設は県立美術館(静岡市駿河区)、ふじのくに地球環境史ミュージアム(同区)、富士山世界遺産センター(富士宮市)、ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)。3密回避のために来館者数を調整する事前予約システムや、スマートフォンを用いた誘導案内システムを構築する。
県立美術館では、絵画や立体作品など収蔵品2700点のうち、900点を高画質のデジタル写真に収め、ホームページで公開する計画。加えて簡素な表現だった作品情報を詳細な内容に更新し、過去の出展履歴と今後の出展計画を載せることで、来館者のニーズに応える。
県内文化財のデータベースは「しずおか文化財ナビ」のウェブサイト名で、来年3月にも運用を開始する。県文化財課によると、県内の国指定文化財は319件、県指定文化財は553件。サイト上に県内地図を表示して市町別に文化財の基本情報を公開する。国宝、特別名勝、民俗文化財などの区分・種別から閲覧できる機能も持たせる。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が影響し、来館者数が大幅に伸び悩んでいる文化施設もある。県文化政策課の室伏学課長は「ウィズコロナ時代に対応したデジタル化の環境整備を進め、安心して鑑賞できる機会を提供したい」と話している。
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