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JR非公表資料存在 川勝知事「住民不信募らせる」【大井川とリニア】

(2020/9/24 08:32)

 川勝平太知事は23日の定例記者会見で、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、大井川直下部分でトンネル本線を掘る際の留意点に「高圧大量湧水の発生が懸念される」と記されたJR東海の非公表資料の存在について「隠していたとも取れる。地域住民の不信を募らせている」と指摘し、水問題を議論する国土交通省の専門家会議で該当する資料の公表を求める考えを示した。
 この資料はJRの委託した地質調査会社が2013年に作成。大井川とトンネル本線の交差部に断層が存在することを明記し「背後に(最上流部の)東俣の流域があり、東俣に沿う断層も分布する。東俣から涵養された地下水が大量に賦存(ふぞん)している可能性がある」と記していた。JRは国交省の専門家会議でトンネル本線と交差する大井川直下の地質に関して詳しく説明せず、資料は報道関係者に提供していない。
 川勝知事は「出し渋りの典型。JRが会議に提出して公にする義務がある。そういう方向になるように県としても働き掛けたい。JRに指導するのが国交省の義務だ」と強調。JRの対応に関しては「『水問題は重要だ』と言っていることと、実際に行っていることが違うと明確になった」と批判した。
 JRはこの資料に関し、18年10月に県に借用書を交わすように求め、報道関係者ら第三者への提供を認めない条件で貸し出した。JRの広報担当者は「報道関係者に資料を提供していなくても公表しているという認識だ」と説明している。

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