自民総裁選 静岡県議は岸田、菅氏で二分、石破氏伸びず

 辞任を表明した安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選について、静岡新聞社は12日までに、党県連所属の県議38人の支持動向を取材した。18人が岸田文雄政調会長、16人が菅義偉官房長官を挙げ支持が二分した。国会議員票は菅氏の圧倒的優勢が伝えられるが、本県の県議では岸田派所属の衆院議員の地元を中心に岸田氏が健闘している格好だ。石破茂元幹事長の支持は3人にとどまった。

自民党県議の支持動向
自民党県議の支持動向

 岸田派に所属する上川陽子氏(衆院静岡1区)の地元の静岡市では、静岡支部が岸田氏の支持を決定。これを受けて同選挙区内の県議にも岸田氏支持が広がった。佐地茂人氏(静岡市駿河区)は「アベノミクスの成長戦略は道半ば。岸田氏が新たな中小企業対策や中間所得者支援を表明しているところが評価できる」と述べた。
 岸田派の深沢陽一氏(衆院静岡4区)と吉川赳氏(同5区)の地元選挙区の県議も総じて岸田氏を支持したが「意気込みや迫力を感じない」と否定的な見解もあった。
 菅氏を支持した理由については県議の多くが「安倍政権の継承」「安定感」を挙げた。野田治久氏(伊豆市)は「観光、教育、市民生活面は安倍政権下では及第点以上だとみている。防災対策も含め、政策の継続性に期待したい」とした。一方でベテラン県議は「菅氏でほぼ決まりという雰囲気もあり、一般党員への呼び掛けレベルでは動きが鈍い。県内の党員票は菅氏の圧勝とはならないのでは」との見方を示した。
 石破氏の支持は伸びを欠いたが、支持を表明した県議からは地方創生担当相を務め「地方重視」の姿勢を評価する声が聞かれた。竹内良訓氏(浜松中区)は「安倍政権の政策を全て継承することが正しいかというと、疑問符が付く。派閥の論理で全てが決まってしまう自民党であってほしくない」と述べた。「その他」とした1人は「菅氏と岸田氏のどちらとも言えない」とした。「3人とも帯に短したすきに長しだ」との指摘もあった。
 県連は県議も含む党員・党友約3万人による予備選(党員投票)を行い、得票結果をドント方式で県連の3票に振り分ける。13日必着で往復はがきの投票を求め、14日午前に開票する。

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