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リニア大井川水問題「工事影響 方向性はこれから」

(2020/7/31 17:00)
国土交通省専門家会議の議論の内容が報告された県の有識者会議=31日午前、県庁
国土交通省専門家会議の議論の内容が報告された県の有識者会議=31日午前、県庁
国土交通省専門家会議の位置づけ
国土交通省専門家会議の位置づけ

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題の対策を検討する静岡県の有識者会議が31日、県庁で開かれ、国土交通省が設置した専門家会議(福岡捷二座長)でこれまで議論された内容が報告された。福岡座長が会議後に工事による中下流域への影響は軽微だとする方向性がまとまったとの趣旨の発言をしたことについて、県と国交省の会議の委員を兼ねる森下祐一静岡大客員教授らが方向性はまとまっていないとの認識を示した。
 森下氏は、国交省の専門家会議では方向性の議論に入っていない段階だと説明。JR東海が実施している流量予測の計算方法を問題視して「どんな解析が必要なのか、議論が進んでいくべきだ」と主張した。
 森下氏と同様に国交省と県の委員を兼務する丸井敦尚産業技術総合研究所プロジェクトリーダーは「同じ地質が無限に広がっていることが前提の計算式になっている」とし、JRの流量予測の考え方は複雑な地質の南アルプスには不適切だと指摘した。県は今回の会議にJRの出席は求めなかった。
 冒頭、難波喬司副知事は「国交省専門家会議はそろそろまとめに入っていくという段階だ」と説明した。
 国交省専門家会議の福岡座長は16日、第4回会合後の記者会見で「下流の水利用に対する影響は大きくない点は、委員は皆そうだねという方向があった」と発言した。ただ、会合で委員の意見を取りまとめる場面はなかった。

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