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JR側に具体策なく…流域首長、厳しい目「切実さ分かっていない」 リニアトップ会談

(2020/6/27 08:35)
トップ会談の映像に見入る松井三郎掛川市長(左)と市担当者ら=26日午後、掛川市役所
トップ会談の映像に見入る松井三郎掛川市長(左)と市担当者ら=26日午後、掛川市役所

 川勝平太知事とJR東海の金子慎社長の会談は26日、インターネット配信され、大井川流域の市町の首長や利水団体の関係者らが2人の発言を見守った。トップ会談の実現は評価しつつも、ヤード工事の了解を得ようとする金子社長と知事とのすれ違うやりとりに「具体策が示されず進展しなかった」「水問題の重要性は(JRに)伝わっていない」などと厳しい声が上がった。
 掛川市の松井三郎市長は「社長さんなりの水問題、環境問題への提案があるかと思っていたが、ひたすらヤード工事の同意のお願いだった」と不満げ。川根本町の鈴木敏夫町長は金子社長が述べた水問題への決意について「工事を間に合わせるための方便で、裏付けがあると思えない」と断じた。
 島田市の染谷絹代市長や牧之原市の杉本基久雄市長は「工事の遅れの原因はJR側のデータや調査不足にある」と指摘。「流域住民を安心させる材料はなかった」(杉本市長)、「核心を突く議論にならず残念。水問題では流域の思いをくみ取ってほしい」(染谷市長)と訴えた。
 御前崎市の柳沢重夫市長は会談を「前に進むためのステップ」としつつ「JRはしっかりしたデータ、資料を提供して環境を整えるべき」と強調。袋井市の原田英之市長は「JRは有識者会議の結論を待つべき。この面談を契機に話し合いを重ねて」と求めた。
 利水団体の関係者らも会談を視聴した。金谷土地改良区(島田市)の大石好昭理事長は「今の段階で結論が出ないのは当然。JRは利水者の声をもっと聞いてほしい」と話す。掛川市区長会連合会の服部克己会長は「JRはただ工事を認めてくれというスタンス。流域の切実な思いを伝えたい」とし、近く連合会でJR側に意見書を提出する考えを示した。

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