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作業基地工事の扱い焦点 知事とJR社長、26日会談

(2020/6/26 07:42)
昨秋の台風19号の影響でえぐられたままの西俣ヤード=9日、静岡市葵区(県提供)
昨秋の台風19号の影響でえぐられたままの西俣ヤード=9日、静岡市葵区(県提供)
リニア中央新幹線静岡工区の概要
リニア中央新幹線静岡工区の概要

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、川勝平太知事とJR東海の金子慎社長の初のトップ会談が26日午後1時半から、県庁で開かれる。JRが目指す2027年のリニア開業を左右するとして、県に6月中の同意を求めている静岡工区の3カ所のヤード(作業基地)工事などについて意見交換する。工期が最も切迫した西俣ヤードの扱いが焦点になりそうだ。
 会談が物別れに終われば、JRが27年開業を断念する可能性が高まる。国や県の有識者会議の議論が続き、大井川水問題の解決が遅れている中、両者の間で一致点が見つかり、信頼関係の構築につながるか注目される。
 西俣ヤードは昨年10月の台風19号(東日本台風)で、すぐそばの支流西俣川の流れが変わったために整地した地盤の一部がえぐられた。西俣ヤードに向かう作業用道路も通行止めになったが、今月になって復旧の見通しがたった。金子社長は10日、西俣ヤードは工事完了まで3カ月間かかるとの見通しを示し「(3カ所のヤードで)一番、工期の制約になる」と述べている。
 千石、椹島を含めたヤード3カ所の工事を行うには、地権者の意向で県の同意が必要とされているが、これまで県はトンネル掘削に直結しない部分の工事は認めてきた。
 川勝知事は流域10市町の首長らとの16日の意見交換会で、国や県の有識者会議の結論が出ていない段階でトンネル掘削に直結する追加のヤード工事に同意するのは、時期尚早とする見解で一致。一方で意見交換会後の取材には、流域市町がヤード工事の全てに反対ではないとの認識を示し、災害復旧や護岸工事の着手について否定しなかった。
 JR側は「6月中の同意を求めているのは全てのヤード工事」だとしていて両者の主張は食い違ったままだが、県関係者は「JRとの一致点はあるはずだ」との見方を示す。
 会談の模様は県ホームページの「ふじのくにネットテレビ」で全国に動画配信される。

 ■川勝平太知事と金子慎JR東海社長の会談のポイント
 ・県とJR東海の間で大井川の水に対する思いを共有し、信頼関係を構築できるか
 ・追加のヤード工事について流域10市町が「同意は時期尚早」とした判断をJRが尊重するか
 ・静岡工区の着工遅れの一因となっている、地質に関する事前調査やデータの不足をJRがどう解消するか
 ・JRが目標としている2027年のリニア開業を断念するか

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