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JR社長、文書で発言謝罪 知事評価、面会へ前向き リニア会議

(2020/5/28 07:24)

 川勝平太知事は27日の定例記者会見で、JR東海の金子慎社長から、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡って県の対応を批判したと取れる発言を撤回し、謝罪する内容の文書を受け取ったと明らかにした。金子社長の対応を評価し、要請された面会を前向きに検討する方針を表明した。
 文書は「私の発言が一方的だとして知事や流域市町、利水関係者の不信を招き、会議の妨げとなったことは誠に申し訳ない」との内容。同日、県に提出された。金子社長は4月27日にオンラインで開かれた国土交通省の専門家会議で「(県が)あまりに高い要求を課している」などと発言し、県や流域市町が反発していた。
 川勝知事は記者会見で「誠実な返事をいただき感じ入っている」と受け止めた上で「(抗議文を知事と連名で提出した)流域市町や利水関係者に向けて、記者会見などの公的な場で発言を謝罪、撤回してもらう必要がある」と求めた。
 川勝知事はさらに、面会の前に、静岡市の井川地区の住民が要望した県道三ツ峰落合線のトンネルや、林道東俣線の整備の状況を視察すると説明。面会時に金子社長に対し県が着工を遅らせているように取れる発言をしないよう注意するとした。JRの求めるトンネル本体工事の準備作業を認めることには否定的な見解を示した。
 また、専門家会議の事務局を務める国交省鉄道局が、事前に約束した会議の「全面公開」に応じていないことを巡って「運営の拙劣さにあきれ果てている。透明性に非常に欠ける」と主張。県議らが傍聴できないことも問題視し、会議を取り仕切る水嶋智鉄道局長を「筋を曲げている。委員の発言は見識があるのに、どこに隠す必要があるのか」などと批判した。解決に向け、赤羽一嘉国交相に面会を求める意向を示した。

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