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藤枝市長選、3期連続で無投票? 北村市政、評価の一方で課題も

(2020/5/15 19:07)
中心市街地の再開発により、ここ10年で景色が一変したJR藤枝駅周辺=14日
中心市街地の再開発により、ここ10年で景色が一変したJR藤枝駅周辺=14日

 17日告示の藤枝市長選は4選を目指す現職の北村正平氏(73)以外、立候補の動きがなく3期連続無投票となる可能性が高まっている。無投票当選となれば、初当選した2008年から4期目が終わる24年まで16年間、信を問う機会がなくなる。人口15万人規模の自治体では異例。支援者は市街地再生や財政健全化など一定の成果への評価とする一方、産業や道路など改善されない市政の課題を指摘する声も聞こえる。
 「長年の懸案を一定程度、解決したことが大きい。元県職員で行政能力にたけ、駅前のにぎわい創出など政策も分かりやすい」。北村氏の後援会幹部は連続無投票は市民の評価の証拠と強調する。
 北村氏は就任後、財政健全化に着手。20年度末の市債残高見込み額は08年度から全会計で320億円減る見通しだ。JR藤枝駅周辺のマンション開発や商業施設誘致など市街地活性化にも積極的で、駅前の景色はここ10年で一変した。
 一方で連続無投票を危惧する声もある。保守系のベテラン市議は「議会での政策論争がほとんどない。次の世代の政治家を育てていないわれわれにも責任がある」とし、議会内でも対抗馬擁立の機運が生まれにくいと分析する。北村氏が初当選した選挙で超党派の市議らが支援した潮流が今も続いている。現在は共産党もおおむね北村市政を評価し、20年度当初予算案に所属市議が賛成討論した。
 地元経済界の一部は北村市政を厳しく見る向きもある。
 不動産業の50代男性は「慢性的な渋滞が多く、周辺都市に比べ道路状況は一向に改善されない。核になる産業がないため、中心市街地以外の地価は下落が続いている」と指摘。70代の男性経営者は「失政はないが、静岡市に近く元々恵まれた地域。何年も選挙がないのは恥ずかしい。長期政権による市職員の意欲の維持も懸念している。やはり若い人が選挙に挑戦してほしい」と言う。

 <メモ>静岡県内市長選の連続無投票は、最近では下田市が2004年、08年、12年の3回連続。人口10万人程度の市の場合、旧浜北市で00年、04年の2回連続がある。藤枝市長選の無投票は12年の前々回選が初めてだった。

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