川勝知事が国交省人選を容認 リニア専門家会議、4月末開催へ

 川勝平太知事は21日、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り国土交通省がJR東海を指導するために新設する専門家会議について、同省による委員の人選を容認する意向を明らかにした。専門家会議は4月末の開始が確実になり、昨年10月から膠着(こうちゃく)していた事態が動きだすことになった。

国土交通省が新設する専門家会議の位置付け
国土交通省が新設する専門家会議の位置付け

 会議は同省鉄道局が主催し、JRが工事中の一定期間は県外に流出するとしているトンネル湧水を、全て大井川に戻す方法などを議論。JRに対する指導の方向性を提示する。
 県は発言権のないオブザーバーとして参加する。同省がJRに厳しく指導し、流域住民に安心感を与えられるのか議論を注視する方針だ。同省の専門家会議の結論は、県の有識者会議で科学的に再検証するという。
 県が設置した有識者会議では、JRが地質データなど情報開示に消極的で、論点外しや曖昧な回答を繰り返したとして委員や県側の反発を招いた。昨年10月には、JRが「トンネル湧水が県外に流出しても大井川の水は減らない」と主張したことで、議論が止まっていた。その後、同省は事務次官が県庁を訪れて川勝知事と協議するなど調整を進め、今年1月に専門家会議の新設を提案した。
 県は大井川流域に詳しい専門家を会議の委員に推薦したが、同省は応じず、県側が求めた利水団体のオブザーバー参加も拒否した。川勝知事は同省が選定した委員について「大井川流域の水問題への理解度に疑問がある」と不信感を募らせており、解決につながるのかは不透明だ。

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