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認知症ケア支援の拠点整備 静岡市、予算案に計上

(2020/2/18 17:00)
「(仮称)認知症ケア推進センター」の開設予定地=静岡市葵区
「(仮称)認知症ケア推進センター」の開設予定地=静岡市葵区

 静岡市は今年秋、同市葵区七間町に「(仮称)認知症ケア推進センター」を開設する。全国的に認知症の人が増加する中、専門家による相談窓口を設け、認知症予防の研修を行うなどして認知症に関する正しい情報の発信と、当事者や介護する家族の総合支援に乗り出す。市によると、地方自治体が運営する認知症ケア支援の施設は全国初。18日に発表した2020年度当初予算案にセンターの設置・運営費3700万円を計上した。
 センターはまちなかの空き店舗を活用して開設する。医療、介護の専門家、認知症地域支援推進員の市職員らが常駐し、相談に応じる。医療や介護といった専門職の研究の場としても利用し、専門家らに横のつながりを生み出す。
 市は19年度、認知症予防の視点からセンターの開設を目指し、専門家や産業界の幅広いメンバーで構成する会議を設置した。その中で「気軽に相談できる場所がほしい」「正しい知識を提供できる場が必要」などの意見が出されたことを踏まえ、発症を遅らせる対策を含む認知症の人の支援をセンターの取り組みの軸に据えた。
 また、市民5千人を対象にアンケートを実施。最も要望が多かった「認知症チェックができる場所」としての役割もセンターが担う。段階的に機能を拡充し、21年度には認知症の人の活動を支援する拠点としての役割も目指す。当事者が経験を語る場を設ける構想があるという。
 市内の認知症高齢者数は年々増加していて、18年度は約2万4000人で高齢者全体の12%を占めた。市の担当者は「認知症の増加を問題視するのではなく、希望を持って生活することが重要だ」とし「認知症への偏見をなくすような場にしたい」と話した。

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