静岡新聞NEWS

掛川市人事「公募型」に 欲しい人材を部署が求人

(2020/1/24 17:01)
課や係が作成した求人票。職員が閲覧し、希望の異動先を検討する際に活用される=1月中旬、掛川市役所
課や係が作成した求人票。職員が閲覧し、希望の異動先を検討する際に活用される=1月中旬、掛川市役所

 掛川市は今春の職員人事異動から、それぞれの課や係が欲しい人材像を“求人票”に記して掲示し、職員が希望の異動先を選んでエントリーシートを提出する「人事異動エントリー制度」を始めた。職員の意欲を高め、より得意な技能を発揮させる狙いで、県内市町で初の試みという。
 主任以下の若手職員約390人が対象。各課・係の求人票は業務概要、求める人材、在任中に身につく能力などが記され、職員が閲覧して自身の異動希望を考える材料にする。希望がある職員は自己PRの書類を提出し、行政課人事室による面接に臨む。人事室は面接結果を重視して全体の異動作業を進める。
 今回は19の課・係が求人票を出した。このうち観光交流係は「旅行が好きで情報のアンテナが高い」「社交的で情報発信ツールを利用している」と求める人材像を示し、「人脈ができ企画力が向上する」と利点を挙げて応募を呼び掛けた。
 発端は昨夏に松井三郎市長と職員が働き方をめぐって開いた意見交換会。若手の1人が「個性を生かせる職場づくりを」とエントリー制度を提案し、実現した。これまで職員に異動先の希望がある場合は所属部署の上司に申し出て、間接的に人事室に伝えられていたが、新制度は職員が直接人事室に申請する仕組みとなり、特に若手からは「意思をアピールしやすくなった」との声が目立つ。
 30代の男性職員は「市の新しい挑戦に関わりたい」と新規の大型プロジェクトがある部署を希望し申請した。この部署の求人票を見て「自分が取り組んできた企業や市民との連携の経験が生かせる」とイメージをより具体化させたという。
 現時点で制度の利用申請者は14人とやや少なく、まだ様子見の雰囲気だが、若手の間で注目度は高いという。行政課担当者は「市役所の仕事も固定観念にとらわれない新しい発想が重要になっている。若手が積極的に意欲を表明し、提案できる職場にしていければ」と話す。

静岡政治の記事一覧

ニュースアクセスランキング

  • 読み込み中です・・・
静岡新聞データベース

SBSテレビチャンネル

YouTube
こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
静岡新聞SBSスクープ投稿
静岡新聞モバイルサイト